こんにちは、Cinna(シーナ / @web_cinna)です。
職業訓練の2年コース、長期高度人材育成コースでWebデザインを学んだ記録です。
今回は1年生第2セッションで学んだ、構成「色彩」をお話します。
授業の概要

3時間×全10回(週2日×5週)
▶︎自分の感性を活かすために必要なロジック、自己反省できるスキル
- 色の三属性、トーンなどの基本理論の習得→『色のものさし』のベースを創る
- 『色のものさし』による展開→感性、感覚の『後ろ盾=理論』の定義
- 理論とイメージの連結→ベストな表現のためのプロット(筋道=、構想)の構築
全10回授業のスケジュール
- 色彩基本用語、基本理論
- 同系色と無彩色_hue&tone混色について(トーンの理解)
- 同系色と無彩色_hue&tone混色について(トーンの理解)
- 反対色と無彩色_hue&tone混色について(中間色の理解)
- 反対色と無彩色_hue&tone混色について(中間色の理解)
- 色によるイメージ表現/大阪vs京都
- 色によるイメージ表現/神戸vs奈良
- アルファベットによる色彩構成
- アルファベットによる色彩構成
- アルファベットによる色彩構成
第2セッションその他の時間割はこちらの記事にまとめています↓

授業内容をレポート

第1セッションでは鉛筆でのスケッチや無彩色の紙を使った立体構成を学びました。
第2セッションに入り、色を学ぶ授業が加わりました。
人が感じる色へのイメージや配色を知ること、色だけで表現すること、
色彩検定の勉強にもなる基礎知識を制作をしながら学んでいきます。
知識だけでなく制作もする授業です
色彩基本用語、基本理論
実際に授業で使っていたプリントの画像を使ってレポートしていきます!写真なので色味が少し違う部分もありますが、参考にしてみてください♪

先生が穴埋めプリントを配ってくれます。最初は白黒の状態です。
色相環について説明を受けながら、メモをとり、
枠の大きさ通りにカラーカードを切って貼り付けています。

こちらもカラーカードから該当の番号を探してカッターで切って貼り付け。
地味になかなか量が多くて時間がかかります、、!
案外、授業内で間に合わずカフェで宿題こなした日を思い出します^^;


穴埋めのカラーカード貼り付けもしながら、先生がスライドを使って色のイメージに対する様々な例を見せてくれます。見比べてどう感じるかなども体感しました。
授業で配られるプリントは最終日に全て順番通りにファイリングして提出が必要で、ファイルの丁寧さも評価(成績)に関わってきます。
同系色と無彩色で制作

こちらも穴埋めプリントで枠に沿って制作していきます。
トーナルカラーという折り紙のような薄めのカラー用紙を枠の大きさにカットして貼り付けます。
今回は「同系色と無彩色」を使った配色です。
自分で使う色をセレクトして、どのような配置で組み合わせるのが美しいかを考えながら制作します。
単純そうに見えてキレイに紙をカットしていないと貼り合わせた時にすごく汚くなります。。。
作れたら先生に1人ずつ見せにいき提出するのですが、
切り口が汚かったり、隙間ができたりすると先生からNGがでます。
選んだ色が同系色と思ってたら違うかったり、
そして組み合わせ方に工夫がないと「おもしろくない、やり直し〜」となります^^;
単純なように見えて、単純な作業だからこそ丁寧にやるということを指導してもらいました。

もう1つのパターンも作ってみました。
先生からのアドバイス

次の授業で全員分の作品の合評をします。
先生が作品をデータに変換して取り込んでくれて、スライドでみんなで見ながら評価を聞きます。
画像の左側が私が作った元の配色、右側が同じ色の数で先生が配置してみた配色です。
下の画像は、”明度”のみで判断するために白黒に変換したものです。
あくまで先生の例が正しいというわけではなく、このパターンも作れるよというアドバイスとして説明してもらえます。これすごく勉強になりました。
特に明度のバランスを意識して作るとスッキリしたりまとまって美しく見える作品に近づきやすいそうです。
作品の評価点数
提出した作品は、点数項目での評価ももらえます。こんな感じ↓で作品の裏側に先生が貼ってくれる。

反対色と無彩色で制作

色相環を確認しながら反対色で使いたい色のトーナルカラーをセレクト。
同じく枠の大きさに紙をカットして、配色配置を考えます。
糊付けしたら、先生に見せにいく。どきどき。先生口調は優しいけど評価は厳しい^^;(その方がありがたいですけど)
先生からのアドバイス

たしかに先生の配置の方がまとまってスッキリ見える気がする
作品の評価点数

色によるイメージ表現/大阪vs京都
こちらもプリントが配られて、合計16個の四角の枠にトーナルカラーを貼ります。
16個の色で大阪と京都を表現します。
まずは大阪から↓

コンセプトは、水、海辺のイメージの青系、陸地に行くと緑のある自然、中心街は紫や赤などでガヤガヤした感じを表現したくて作ってみた配置と配色です。
続いて京都↓

上品な色味に華やかな赤を目立たせたくて作ってみました。
先生からのアドバイス

作品の評価点数

色によるイメージ表現/神戸vs奈良

神戸のイメージで海と透明感がでればいいなとセレクトした色。(写真の写りで少し色味が変わってます、、実際はもう少し淡い色味)

奈良の自然と温かさを表現したくてセレクトした色。暖色がメインです。
先生からのアドバイス

作品の評価点数

作品の提出が1回授業遅れました。ペナルティ〜
アルファベットによる色彩構成

最終課題は、アルファベットで自由に構成も色配置も考えます。
これまでは枠に沿って色の配置と配色で表現してきましたが、今回は枠はありません。(作品の大きさは指定されています)
自由度が高いので、クラスメイトとの合評では様々な作品が並びました。
曲線を駆使している人、パキっとした色味の人、淡い色味でまとめた人、みんな個性がでて面白かったです。
作品の評価点数

感想
“色のみで表現する”
難しかったですが、それ以上にすごく楽しかった!!
“色”ってそれだけで気分をこんなに変えることができるんだと実感。
「なんとなく」で使うのではなく、色の基礎知識をベースに配色を考えられるようになったのがデザインをするう上ですごく助かります。
そして自分が無意識に選びがちな色味がわかります。好きな色が。
たっくさんある色のトーナルカラーから、無意識に選びがちなゾーン。
そして全然使おうとしないゾーン笑
それを意識することでバリエーションを増やすことも。
配色に役立つ配色のwebサイトも先生からいくつか教えてもらいました。
その中でも好きなのがここ→NIPPON COLORS-日本の伝統色
今もすんごく使います。やはり日本人にとってはなんだか魅力的な色なんですよね、きっと。
色彩検定にも役立つ今回の色彩の授業。授業内では制作もあるので色彩検定の試験内容の全ては学べませんが、受験希望者のみで先生が別で追加授業を実施してくれました。(先生ありがとう)
資格を取る取らないに関わらず、色彩検定の勉強からもデザインに役立つ知識ってたくさんあるな〜と感じました。
基礎知識や制作以外にも、世界のトップブランドが行うファッションショーの動画を見せてもらったり、”色”が日常の中でデザインでどのように使われているかもたくさん教えてもらいました。
全10回の授業で先生がすごく計画的に準備をしてくれていて、教えてもらったことは今でも役立つことが多いです。(先生ほんとにありがとう〜)
正解はない分、色ってほんと奥が深いです。引き続き自分でも勉強を続けます!
最後まで読んでいただきありがとうございました


