こんにちは、Cinna(シーナ / @web_cinna)です。
今回はWebデザインの職業訓練について、職業訓練の種類や期間、各コースの選ぶポイントなどをお話していきます。
私は2年間の職業訓練「長期高度人材育成コース」でWebデザインを学んだのですが、当時はどのコースでWebデザインを学ぶかとても迷いました。
この記事が職業訓練を検討している方の参考になれば嬉しく思います。
まずは職業訓練の種類を解説!
職業訓練は情報がバラバラで把握しにくいです。
様々な団体や組織や学校などで行われていて、都道府県によって開催コースも違う、
また直営施設もあれば民間学校に委託されている訓練もあるためです。
色々なコースがある職業訓練、まずは制度の全体像をご紹介します!
職業訓練の種類を全体像から解説

WEBデザインを職業訓練で学ぶ場合は、「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2つの中から開催されている訓練を選ぶことが一般的です。
職業訓練は他にも、学校卒業者が有料で通える学卒者訓練や細かい配慮のされた障害者訓練、在職者のための短期職業訓練もあります。
「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の中身

公共職業訓練と求職者支援訓練の中にもこのように分類されています。コースによって開催されている訓練期間や運営している組織が変わってきます。
「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」どっちでも受けれるって知ってた?
公共職業訓練は雇用保険を受給できる人しか受けれない、求職者支援訓練は雇用保険の受給がない人しか受けれないと思われがち。
実際はそんなことはありません。
受けたいコースがどちらかにしかない場合はハローワークの担当者さんに相談して推薦してもらえば受講は可能です!
「主に」というのはそういうことです。
どちらかしかダメだと思ってた!
ただし、雇用保険のメリットを受けれるのは公共職業訓練
雇用保険の受給資格があるのに、求職者支援訓練を受講する場合は雇用保険のメリットが受けれませんので要注意です。
★失業手当(基本手当)訓練期間修了まで延長される!
★交通費(通所手当)
★受講手当(500円×40日分)
★寄宿手当※遠方からの対象者のみ
失業手当は自己都合で退職した場合は通常3ヶ月の待機期間がありますが、公共職業訓練に入校すると同時に支給が開始され、さらに修了まで支給期間が延長されます。
雇用保険の受給中に公共職業訓練に通う場合は訓練修了まで延長されますが、求職者支援訓練に通った場合は延長されません。
公共職業訓練は最長2年コースもあるので、延長されるのとされないのとでは大きな違いです。
どうしても受講したいコースがある場合のみ検討してもいいかと思います。
気になる職業訓練のお金のおはなし体験談もレポートしてますので参考にどうぞ↓

WEBデザインを学べる職業訓練はどれ?

WEBデザインを学ぶコースのほとんどは、公共職業訓練の委託訓練と求職者支援訓練の実践コースです。
どちらも民間の学校に委託されています。
訓練内容も学校に委託されているので、通う学校によって学べる内容も変わってきます。
2ヶ月〜最長2年コースから選べる
上記はあくまで参考です。
WEBデザインといっても内容が幅広く、コーディングをたくさん学ぶ学校もあれば、イラストレーターやPhotoshopなどでバナー制作やデザインを学ぶ授業が充実している学校もあります。
2年間の職業訓練で学んだ授業内容一覧をまとめています↓参考にどうぞ。

パソコンやソフトなどの学ぶ環境も学校によって様々です。
学べる授業内容については、各学校のホームページや募集チラシに掲載されていることが多いです。
訓練校によってはホームページが情報不足ということも結構あります(WEBデザイン教えるなら充実させてほしいですが^^;)
募集チラシはハローワークに掲示されています。
気になる学校を見つけたら、見学、説明会、体験レッスンなどに申し込んで実際に足を運んで確認してみてくださいね!学ぶ環境はとっても大事です。
私も事前に体験レッスンに行きました!こちらもレポートを参考にどうぞ。

by manabimon
ちなみに公共職業訓練の施設内訓練では、ものづくり系のコースが多いですが、その中でWEBシステム開発などのバックエンジニア系のコースは開催されている場合があります。(デザインではないですがプログラミングが学びたい人はありかもです)
住んでいる地域以外の職業訓練も受けれる
職業訓練は都道府県によって開催されているコースが様々です。民間の学校に委託されている分、その地域にある学校によって変わってきます。
もし自分が住んでいる地域に希望のコースがない場合は、他の地域で開催されているか調べてみてはいかがでしょうか?
たとえば長期人材育成コースはWEBデザインを学べるのは限られています。
私のクラスメイトも1人遠方の他県から学びに下宿しに来ていました☻
ただし、自分が住んでいるところにWEBデザインのコースがあるけど違う地域のWEBデザインコースを選ぶ場合は、ハローワークの人や学校の面接試験でしっかりと説明できる理由が必要かと思います。(自分が就職したい分野ではこの学校のこの授業が必要など)
職業訓練検索サイトが結構使える
ハローワークの職業訓練検索サイトで全国の開催情報を調べることができます!
この記事を書くのにリサーチしていて見つけましたが便利です!
ここで情報を集めて、気になるコースを見つけたらその学校のホームページを検索してみるといいかと思います。
職業訓練のコースを選ぶ時の手順

雇用保険の受給資格がある方の場合
- 公共職業訓練の中から受けてみたいコースがあるか調べる
- 求職者支援訓練の情報も集める
- 求職者支援訓練の場合は雇用保険のメリットが受けれないがそれでも受けたいコースがあるか、公共職業訓練のコースにするか検討する
- ハローワークで気になるコースの授業詳細の資料をもらう、相談する
- どの学校に行くか目星を付けて、見学や体験に複数箇所行ってみる
雇用保険の受給資格がない方の場合
- 求職者支援訓練の中から受けてみたいコースがあるか調べる
- 公共職業訓練の情報も集める
- 公共職業訓練の場合は雇用保険の受給資格者の方が主な対象者なので倍率にもよるが求職者支援訓練より本当に受けたいのか検討する
- ハローワークで気になるコースの授業詳細の資料をもらう、相談する
- どの学校に行くか目星を付けて、見学や体験に複数箇所行ってみる
2年間の長期コースを選んだ時の体験談

2年間の長期コースに決めた理由
WEBデザインの職業訓練は2〜6ヶ月の短期コースと24ヶ月の長期コースがありますとお話しました。
私もこれに関しては直前まですごく悩みました。
2年間の職業訓練に行くということは就活する時にプラス2歳大人になっているわけです(あたりまえですが)。
デザイン分野で就活するなら、いや就活自体が若いに越したことないのでは、、、そして無職2年もやって大丈夫なのか。。。
それでも学べることも時間も多い2年コースにすごく魅力を感じていました。
大人になって学費も生活費も心配せずに学びたいことに集中できる2年間。
不安と魅力を天秤にかけて2年間に決めた理由は、
就職が目的の職業訓練、就職が決まれば早く辞めても問題ありません。(その他の都合でも退校はできます)
私の場合は、学校の担当者さんとハローワークの担当者さんから2年間をおすすめしてもらいました。
こうやってガッツリ学べる機会はなかなかないし、後悔せずに学べる環境を選んではどうかと諭してくださいました。
学んでみて2年行く必要はない、早く現場に出たいと思えば就活してもいいんだよと言われて長期コースを受験することに決めました。
実際通ってみて思うこと
学校に通ってみて、デザイン事務所にも同時に通っていたのですが、学校で学ぶことと現場で学ぶことは全然違います。当然ですが現場の方がより実践的です。
学校で学んだスキルはほんの少し役立つけど、現場では経験が必須です。
入りたい会社があって、やりたい仕事が決まっていて、そんな人は早くその会社に就職したほうが実力はグンとアップするかもしれません。
でも、学校でしか学べないこともあります。
同じようにスタートした仲間と成長し合う刺激とか、仕事では考えないであろう企画プランの課題とか、ひたすらスケッチに時間をかけるとか。
学校では感性を高めるというのが大きいような気もします。
自分のやりたいことを突き詰めたい、自分で向き合ってデザインをいろんな角度から吸収する時間がほしい、人脈を広げたい、そんな方には長期の職業訓練が向いているかと思います。
職業訓練の種類とWebデザインを学べるコースについてご紹介しました。
ハローワークや厚生労働省の公式サイトではまだまだ情報が少ないと思いますので、実際にハローワークや学校に行ってみることが一番おすすめです。
迷ったらまずは行動、情報を集めて、足を運んで、自分の目で見て話を聞いて、そうすればどれがやりたいことか見えてくるはず。と信じて当時動きまくっていました。
そしたらいろんな人に出会って2年コースを教えてもらって今に至っています。
結果的に自分のやりたいことをじっくり考える時間が持てたことはよかったなと思います。
受講した学校の体験談もレポートしてますのでこちらも参考にどうぞ↓

最後まで読んでいただきいありがとうございました
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